パッチケーブルの自作!BELDEN8412の2芯+Switchcraft380と226!

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エフェクターボード製作にあたり、パッチケーブルが大量に必要になったので、長さが調節したかったり、安価に揃えたいということで思い切って自作してみました。このブログでは2芯ケーブルの接続方法、必要道具、製作手順を順に載せてます。
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自作ケーブルはやって損はない!!

結論から言うと…

やって損はない!けど気力と予備部品は必要!

という感じです。例えばベルデン8412のSS3mシールドを買うと、3580円(税抜)ですが自作すると8412が3mで1500円ほど、これにSwitchcraft280を2つで500円。合わせて2000円!3メートル1本でもこれだけコストメリットがあります。参考に大型ボードを組んで大小合わせて18個のパッチを作成してBELDEN8412+Switchcraftで18000円くらいでしたが、FTTのソルダーレスで作ると3万越え。1本平均2000円で20本買ったら4万円。クラシックプロでいいという方はもっとガツンとやすくなります。自作のコストメリットは歴然です。

パッチのようにたくさん使う場合のコストメリットは計り知れません。そして何より、これからは好きなシールドを好きな長さとコネクタで使えます!

厳密に言うとハンダごてが1000円くらい、ハンダ(Kester44)が1.5mで200円くらい、カッター、ニッパー、ペンチなどが必要になるので持っていないと初期投資は必要ですが…

そして先に結論から言うと18本中最終的に3本の不良品ができました。接続とか一度分解したけど理由はわからず。2,3本ならともかくパッチの大量生産する方はこの点はデメリットになります。

いずれにしてもやる価値はあります!
特に1芯ケーブルで自作検討中の方。理屈も作り方も非常に簡単です!あまり悩まず飛び込んだ方がいいです。

2芯ケーブルで検討中の方。悩み抜いてください。作るのは時間さえあれば大した問題じゃありませんが、「アンバランス」だの「セミバランス」だのの選択に迫られます。

2芯ケーブルのお話

少し2芯ケーブルの話になりますが、2芯ケーブルはその名の通り中心に2本の芯線とそれを囲うようなシールド線の3本から成り立ちます。一方、プラグにはホットとコールド(シールドは回路になっていて、そのSENDとRETURN、コールドはグランド、みたいなものなの?)の2極しかありません。ここで3本の線をどう2極につなぐか、と言う問題が出ます。

①2つの芯線をホット、シールド線をコールドへ。

これは、最初にNGにしました。なぜならおすすめしているサイトがなかったから。「音が太くなる」とか言うけど無駄な低音でブーミーになってしまうとか、線の抵抗値に影響する断面積や線間容量等の問題からシールドの設計された使い方とは異なる。と言うことが複数書かれていました。一方で音が純粋に太くなったというような商品レビューもあったので真偽不明…だけどオススメしてるサイトはほとんどないので却下。

②1つの芯線をホットへ、もう一方の芯線をシールド線と束ねてコールドへ。

おそらくこれが正解に近い。オヤイデ電気さんのブログなんかでもこの方法が用いられていたので一番メジャーな2芯ケーブルの方法だと思う。両側がコールドに落ちているのもノイズに強そう。

楽器側:1つの芯線をホット、もう一方の芯線をシールドと合わせてコールドへ。 アンプ側:1つの芯線をホット、もう一方の芯線をコールド、シールド線はカット(絶縁)

いわゆる指向性を持つセミバランスというやつです。

下記サイトを拝見させてもらいました。
https://procable.jp/setting/09.html
僕のポンコツ頭と稚拙な言葉で要約するなれば、「アースされていない電源機器(アンプ)は常に20V前後帯電している。そしてしそれがシールドにも流れる。長いシールドを走るギターからの微小信号は常に20Vに囲まれてノイズを受けてしまう。だからアンプ側のシールド線を切って影響を受けなくする。」

というようなこと。なんとなくわかった。しかし「シールドの指向性」には僕自身懐疑的な部分もあり(だって、銅線でしょ?ダイオードのような物が入っているわけでもなくただの銅線。方向なんてあるのか?)、なおかつスタジオやライブハウスのアンプって割とアースされてるんじゃない?との思いと、上記ブログの

(機材がアースされていれば)両側ともシールドはアースに落ちていたほうが、高性能で、音変化もなく、信頼性も、圧倒的に高いです。

との記載もあり、何よりパッチに一々方向決めるのが面倒くさいのでセミバランスはやめました。そしてついでに言うとBELDENのケーブル自体の指向性もほぼない(コネクタでセミバランスとかにしなければ)という記載もあったのでケーブル自体の方向性も無視でいいと思います。

というわけで②芯線1つ(白)をホット、芯線もう1つ(黒)とシールド線をコールド。この方法でシールドを作成していきます。

必要道具

1.シールド(今回はBELDEN8412)
好きなものを使いましょうフラットな音質で曲がりやすいものがいいならCAJも良さげ!サウンドハウスさんが安いです!

2.コネクタ(switchcraft380+226)
クラシックプロでもいいのですが、安心の定番なのと音質がやはり違うというレビュー見たので…お値段はやや高め。ノイトリックも試したいな!サウンドハウスさんが安いです!

3.熱収縮チューブφ8mm
シールドとプラグの接続部の被膜として利用。家庭用ドライヤーだと時間かかるのでハンダの根元あたりで収縮させる。ライターでもいいけどやり過ぎると燃えるので注意!
4.ハンダ (Kester44 )
ハンダも定番のもの。市販のシールドにも用いられています。ハンダで音は変わると言う話から音響用ハンダの差がわからないまで未知数なファクター。
5.ハンダこて
いつ買ったかすら忘れたもの。多分1000円か1500円くらいの安物です。
6.ハンダスタンド&クリーナー
クリーナーは食器用スポンジを濡らしてもタオルを濡らしてもいいです。僕はスタンドが欲しかったのでスタンドとクリーナーがセットになったものをチョイス。そしてこのハンダスタンドにぶつかったのか、ハンダコテが床に転がり床が焦げてしまった。後で直さないと…しっかりしたやつ買ってもいいかもしれません。本当に。


でもこっちにしておけばよかったと今更後悔…ハンダが転がらない方がいいです。 7.ニッパー
シールドを切ったり、場合によっては被膜を剥くのにつかいます。
8.カッター
シールドの被膜を剥くのに利用。切れ味良いのが良いと思う。
9.ワイヤーストリッパー
電工入門セットみたいなのに入ってた安物。芯線の被膜を剥くのに使います。なければカッターやニッパーで代用可能。
10.ペンチ
ケーブルをかしめるのにつかいます。
11.ミニ万力
地味に一番役立つ道具です。むしろ無いと作業できません。シールド固定用。両手をフリーにしてはんだごてとハンダ線を持つために準備。
12.エフェクター
プラグを固定するために用意。まず大丈夫だろうけど、万が一壊れても問題ないように使っていないDT-10を今回は利用。何かプラグを固定するためのエフェクターを用意しておきましょう。

13.裁縫針、爪楊枝、千枚通しとか。
シールド線を中の紐を解くために利用。安全ピンや細いマイナスドライバーとかでも代用可能。100均で買えます。

14.カッターマット等
カッター使うこともあるけど何よりハンダを床に垂らすと床が焦げます。賃貸住宅では大問題。持ち家でも床焦がすのは嫌ですよね。ということで100均あたりで何か板を買ってきて養生しましょう。
16.小さい挟み(洋裁用?)
シールド線と重なる繊維の切断に使います。100均で買えます。

それでは自作スタート!

①ショートストレートプラグから。

超第1にシールドへプラグのカバー、絶縁チューブ、熱収縮チューブ(3cm程度にカット)を通すことをお忘れなく!ハンダ付けした後に気づいてももう遅いです。作業工程の第一にこいつらを先にケーブルへ通しておくことはしっかり覚えておきましょう。

約1cmのところで外側の黒い被覆にカッターで切れ込みを入れていきます。慣れてる人はニッパーでやってもOK。

剥くと、シールド線と繊維が出てくるのでシールド線のみを安全ピンを使って、寄り集め、黒(コールドにする線)の方へ束ねておきます。



繊維を挟みでカット。


白線、黒線の被覆を約5mm強、剥きます。ワイヤーストリッパーがあると便利。なければカッターで剥きましょう。

黒(コールド)線と先ほど束ねたシールド線をまとめます。

黒とシールド束ねたものをホットより少し短くなるようにカットします。


プラグをエフェクターに刺し固定、シールドはミニ万力で固定します。

各々の線とプラグの線が乗っかる位置に予備ハンダをしておきます。盛りすぎ注意。そしてswitchcraft380はt中心の絶縁体を挟んでいて少し長い方がホットです。


白(ホット)線をプラグの上端側の穴にセットし、ハンダ付けして固定。この時ハンダやりすぎて熱持たすと変質して音質に変化が出るとの話もあるのでしっかりつけつつもサッと終わらせましょう。


黒+シールド線を下側のコールドにハンダ付けして固定。白(ホット)線と接触させてショートしないようにチェックしましょう。(写真は黒線がホットの中心に当たっているため、この後少しカットして調整しました。すいません。)

プラグとシールドが固定されたら、熱収縮チューブをハンダ部までかぶせて絶縁します。透明のチューブを被せてプラグのカバーをはめて完成!


②L型
まず、先ほど完成したショートストレートを刺したい場所に刺します。そこからシールドを這わせていって、ジャックのあたりに印をつけます。この時あまりパツパツにならないよう、と言いつつも余ってダルダルにならないような絶妙な余裕をもたせてカットします。切り口はまっすぐになるよう心がけましょう。


大事なことなので2度目!
超第1にシールドへプラグのカバー、透明チューブ、熱収縮チューブ(5cm程度にカット)を通すことをお忘れなく!ハンダ付けした後に気づいてももう遅いです。作業工程の第一にこいつらを先にケーブルへ通しておくことはしっかり覚えておきましょう。


同じ作業なのでまとめて書きます。1cmくらいのところで黒い被覆を剥く。そしてモサモサした繊維をハサミでカットし、5mmほどのところで白黒の芯線の皮膜を剥く。そして黒線とシールドを束ねてひとまとめにする。黒+シールド線はホットより短くなるように少しカットする。

僕の場合、ほんの少し、気持ちだけホット端子を上に傾けます。この方がホットの線が入りやすいです。

線、プラグとも予備ハンダをつける

ホットと白線をハンダで固定

この時点でブラグ根元とシールドをかしめて固定します。
コールドと黒+シールド線をハンダで固定(写真撮り忘れ)
熱収縮チューブをハンダごての根元で温めて収縮させ、透明チューブ、カバーをかけて完成!

感想

いやー、バイクや車、スケボーにチャリと弄りまくってきたけど、ハンダは難しい!結果3本オシャカにしちゃってるわけですしね。とはいうものの、2,3本のシールド作るだけなら時間さえあれば誰でもやれると思うので自作検討中の方はぜひ試してみてください!そしてパッチケーブルを大量に製作しようとしているそこのあなた!初心者なら何本か壊れる覚悟も必要です。予備を2セット分くらい多めに買っておきましょう。あと、18本作ると本当に丸一日かかる作業になるのでその覚悟も必要。時には集中力切らしてプラグカバーや収縮チューブを入れ忘れたりすることも…

でも、おかげ様で僕のエフェクターボードは割と綺麗にまとまりました!これは購入品では絶対に無理!センチ単位できちんと収まっているのですごく綺麗です。あとはDCケーブルがモジャモジャしてるのでそれをなんとか…

いかがでしたでしょうか、シールドの自作。正直不良品を作ってしまったということで、初めて作るひとに対して少し抵抗感を与えてしまったかな、と思っております。でも事実です。失敗することもあります。でも18本作ったうちの3本が失敗ですから!1/6です。多いか笑 きちんと1本作り、作り終えたらテスターや実際に音出しして確認する癖さえついて入れば早いうちにリカバリーもできるはずです!僕も不良品3本をもう一度バラしてハンダ外したりやっていけばきっとリカバリーできるはずです。

というわけで、失敗を恐れずガンガン自作しましょう!火傷や火事には十分な注意を払ってくださいね!

それでは、Godspeed you!
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